日大 薬物事件対応めぐる“パワハラ”裁判 林理事長側争う姿勢

日本大学のアメリカンフットボール部での薬物事件の対応をめぐりパワーハラスメントなどを受けたとして、澤田康広元副学長が林真理子理事長に賠償を求めた裁判が始まり、林理事長側は争う姿勢を示しました。

日本大学の澤田康広元副学長は、アメリカンフットボール部の薬物事件の対応をめぐり、第三者委員会から大麻と疑われる植物片を12日間警察に届けず保管した責任を指摘されるなどして、理事会からの勧告を受けて先月末で辞任しました。

澤田元副学長は、一連の問題に対応する中で林理事長から
▽合理的な理由を告げられることなく、ほぼすべての主要な会議への出席を禁じられたほか
▽辞任を執ように求められるなどのパワーハラスメントを受けたとして
林理事長に対し1000万円の賠償を求めています。

この裁判が26日東京地方裁判所で始まり、林理事長側は訴えを退けるよう求め、争う姿勢を示しました。

裁判では今後、澤田元副学長側が主張するようなパワーハラスメントがあったかどうかなどをめぐり審理が行われるとみられます。