中国外務次官が北朝鮮訪問 国交樹立75年で協力拡大話し合うか

中国と北朝鮮が国交樹立からことしで75年となるのにあわせて、中国の外務次官が、25日から北朝鮮の首都ピョンヤンを訪れていて、経済分野の協力拡大などについて話し合われる見通しです。

26日付けの北朝鮮の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は、中国外務省の孫衛東次官が率いる代表団が25日、首都ピョンヤンに到着したと伝えました。

詳しい目的は明らかにされていませんが、代表団は北朝鮮外務省側のほか、チェ・ソニ外相と会談する可能性があります。

中国と北朝鮮はことし10月で国交樹立から75年となり、習近平国家主席とキム・ジョンウン(金正恩)総書記は年初の祝電でことしを「中朝友好の年」と定めたと明らかにしました。

北朝鮮にとって中国は最大の貿易相手国で、経済制裁や新型コロナウイルスなどの影響で北朝鮮の産業や国民生活が打撃を受ける中、両国は経済分野を中心に協力拡大などについて話し合う見通しです。

中朝関係に詳しい専門家からは、北朝鮮には日米韓3か国への対抗を念頭に、ロシアを含めた中ロ朝3か国の連携を進めたい思惑があるとの見方も出ています。