去年の自殺者2万1818人 前年比減も若年女性や中高年男性増

去年1年間に自殺した人は、暫定値で2万1818人と前の年より63人減少しました。ただ、若年層の女性や中高年の男性などの自殺者数が増えていて、引き続き対策が求められています。

厚生労働省が警察庁のデータを受けて取りまとめた統計によりますと、去年1年間に自殺した人は暫定値で2万1818人と前年の確定値と比べて63人減少しました。

性別でみると、男性は1万4854人と前年から108人増え、女性は6964人と前年より171人減りました。

男性は30代から70代までいずれも増加していて、
▽30代が1878人(+94人)
▽40代が2663人(+52人)
▽50代が2934人(+86人)
▽60代が1928人(+66人)
▽70代が1908人(+2人)となりました。

女性は20代以下と50代で増加し、
▽20歳未満が377人(+43人)
▽20代が921人(+110人)
▽50代が1252人(+7人)でした。

子どもの自殺も相次ぎ、
▽小学生が13人(-4人)
▽中学生が152人(+9人)
▽高校生が342人(-12人)で合わせて507人(-7人)でした。

小中高生の性別では
▽男性は259人と34人減りましたが、
▽女性は248人と27人増えました。

自殺の原因や動機で最も多かったのが、
▽健康問題で1万2336人(-438人)
次いで、
▽経済・生活問題の5157人(+460人)となりました。

厚生労働省は「まだ暫定値ではあるが、特に中高年の男性と子どもを含む若年層の女性で自殺者が増えている。年代や性別に合わせた対策を進めるとともに、SNSなども使って相談しやすい環境を作っていきたい」としています。