通常国会召集 自民“円滑な運営に協力を” 野党“説明責任を”

通常国会の召集を受けて、与野党9党の国会対策委員長などが会談し、自民党が円滑な国会運営に協力を求めたのに対し、野党側は自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる事件について説明責任を果たすよう求めました。

自民党や立憲民主党など与野党9党の国会対策委員長などは26日午前、国会内で会談しました。

この中で自民党の浜田国会対策委員長は、新年度予算案の早期成立や能登半島地震への対応などに協力を求めました。

そのうえで派閥の政治資金パーティーをめぐる事件について「政治とカネの問題を解決しなければならず、野党の意向もくみながら円滑に国会を運営したい」と述べました。

これに対し立憲民主党の安住国会対策委員長ら野党側は、今回の事件を受けて来週29日の予算委員会の集中審議などで説明責任を果たすよう求めました。

一方、能登半島地震への対応について、与野党は被災地の状況も踏まえながら衆議院の災害対策特別委員会の委員を現地に派遣する方針を確認しました。

自民 浜田国対委員長「党として説明責任果たしたい」

自民党の浜田国会対策委員長は記者団に対し「政治とカネの問題を解決しなければならず、党として説明責任を果たしていきたい。できるかぎり、野党の意向をくみながら、どういう形で応えていけるかを課題としていきたい」と述べました。

立民 安住国対委員長「岸田首相は全容解明を」

立憲民主党の安住国会対策委員長は、記者団に対し「派閥解消もいいが、見せかけのけじめ論ではなく、本当の意味で責任を取らせるためにどうするのかが自民党からはさっぱり見えてこない。岸田総理大臣は全容解明のためすべての議員がどれぐらいかかわったのか調査チームなどを設けて速やかに国会に示してほしい。そういうことがなければ予算審議は順調にいかないのではないか」と述べました。