政府 新年度予算案を国会に提出 一般会計 2年連続110兆円超

政府は、一般会計の総額が112兆5717億円となる新年度=2024年度の予算案を国会に提出しました。2年連続で110兆円を超え、過去2番目の規模となります。

政府は26日の閣議で新年度予算案を決定し、国会に提出しました。

一般会計の総額は112兆5717億円と、過去最大だった今年度の当初予算を1兆8095億円下回るものの、2年連続で110兆円を超えて、過去2番目の規模となります。

▽高齢化や少子化対策の強化に伴い、社会保障費が37兆7193億円と8506億円増えたほか、▽将来の防衛力強化にあてる資金を除いた防衛費も7兆9172億円と1兆1292億円上回りました。

さらに、▽これまで発行した国債の償還や利払いに充てる国債費は、長期金利の上昇を反映して、1兆7587億円多い27兆90億円となっています。

一方、去年12月の段階で5000億円としていた予備費は、1月1日に発生した能登半島地震の復旧・復興に新年度以降も対応するため、1兆円に倍増しました。

また、これとは別に、物価高騰などに対応する予備費も1兆円を計上しています。

歳入では、税収を今年度の見通しとほぼ同額の69兆6080億円と見込んでいますが、税外収入を加えても不足する35兆4490億円は新たに国債を発行して賄う計画で、財源の3割以上を国債に頼る厳しい財政状況が続いています。