自民 茂木派 参議院側で複数議員が退会検討 動き広がるか焦点

自民党の麻生派と茂木派を除く4つの派閥が解散を決める中、茂木派の小渕選挙対策委員長は派閥を退会する意向を明らかにしました。茂木派では、参議院側でも複数の議員が退会を検討しています。

派閥の政治資金パーティーをめぐる事件を受けて、自民党では安倍派、岸田派、二階派に加え25日、新たに、議員や関係者が立件されていない森山派が解散することを決め、6つの派閥のうち4つが解散することになりました。

これに対し存続させる方向となっている茂木派では、小渕選挙対策委員長が25日「党の『政治改革大綱』で党幹部は在任中、派閥を離脱することが掲げられている」などとして派閥を退会する意向を会長の茂木幹事長に伝えました。

小渕氏は茂木派の前身となる派閥を率いた小渕恵三・元総理大臣の次女で知名度も高いことから、派閥内からは「退会は痛手だ」という声が出ています。

茂木派は近く対応を協議する見通しですが、参議院側でも派閥に影響力を持っていた青木幹雄・元官房長官の長男の青木一彦議員が退会する意向を周辺に伝えるなど複数の議員が退会を検討していて、こうした動きが広がるかが焦点となります。

一方、麻生派は25日夜、都内のホテルで幹部が会合を開き、党が決定した「政治刷新本部」の中間とりまとめに沿って派閥を運営していくことを確認しました。

また解散を決めた安倍派では、中堅・若手から座長を務める塩谷・元文部科学大臣や「5人衆」と呼ばれる有力議員らの責任を問う声が強まっています。

塩谷氏ら派閥の幹部は26日、会合を開く予定で、今後の対応を協議する見通しです。