札幌市教委 市立小中学校に 心身の健康管理アプリ導入へ

3年前の2021年に札幌市の市立中学校に通っていた当時1年生の女子生徒が自殺した問題を受けて、市の教育委員会は市立の小学校と中学校に通うすべての児童・生徒を対象に、いじめに関するアンケートや心身の健康管理を行うアプリを導入する方針を固めました。

札幌市教育委員会などによりますと、亡くなった女子生徒は学校の手書きのアンケートで繰り返し、いじめの被害を訴えていましたが、担任らが結果を共有しないまま組織的な対応がとられず、調査委員会は学校側の対応が不適切だったと指摘しています。

これを受けて、市教育委員会はいじめに関するアンケートや日常的に心身の健康管理を行うためのアプリを導入する方針を固めました。

アプリは市立の小学校と中学校に通うすべての児童・生徒に配布しているタブレット端末で利用することを想定していて
▽いじめの有無や
▽困っていることを定期的に尋ねるとともに
▽健康観察を実施し、担任だけでなく校長や教頭などと情報共有を図って、対応状況なども確認するということです。

札幌市は、必要な費用を盛り込んだ新年度予算案を2月に開会する市議会に提出することにしています。