日中経済協会 水産物輸入停止撤廃など求めるも中国側言及なし

中国を訪れている「日中経済協会」の訪問団は25日午後、通商分野を担当する王文涛商務相と会談し、中国による水産物の輸入停止の撤廃などを求めましたが、中国側から具体的な対応策についての言及はありませんでした。

「日中経済協会」の訪問団はおよそ4年ぶりに中国を訪れていて、きょう午前に李強首相と会談したのに続いて通商分野を担当する王文涛商務相と意見を交わしました。

この中で、日本商工会議所の小林会頭は
▽中国による日本産の水産物などの輸入停止の撤廃や
▽コロナ禍前のように日本人に対する短期滞在のビザを免除する措置の再開を求めました。

また、経団連の十倉会長は、投資の拡大には改正「反スパイ法」など日本企業が抱える懸念を払拭(ふっしょく)する必要があると訴えました。

日中経済協会によりますとこうした懸念について、王商務相からは「対外開放の方向性に変わりはない。質の高い発展には欠かせない」などと発言はあったものの、具体的な対応策について言及はなかったということで、議論は平行線のままとなりました。