電機連合 月額1万3000円以上のベア要求へ 1998年以降最高水準

ことしの春闘で、大手電機メーカーなどの労働組合でつくる「電機連合」はベースアップ相当分として現在の方式で要求を始めてから最も高い水準となる月額1万3000円以上、定期昇給分と合わせて月額2万円以上の賃上げを求める方針を決めました。

全国におよそ58万人の組合員がいる「電機連合」は25日、都内で中央委員会を開き、ことしの春闘の方針を議論しました。

この中でベースアップ相当分として去年を6000円上回る月額1万3000円以上の賃上げを求める方針を決めました。

これは現在の方式で要求を始めた1998年以降で最も高い水準です。

さらに定期昇給分として7000円を要求する方針で、合わせて月額2万円以上の賃上げを求めることになります。

電機連合の神保政史 中央執行委員長は「物価上昇に賃上げが追いつかず実質賃金は低下していて、日本の賃金水準はOECDの中でも低い水準にとどまっている。日本経済を持続的に成長させるためには賃上げを中心とした人への投資に継続的に取り組んでいかなければならない」と訴えました。

ことしの春闘は24日に事実上スタートし、3月にかけて交渉が本格化しますが、産業別の労働組合からは例年以上の高い要求方針が相次いでいて、賃上げに向けた機運は高まりつつあります。