性的暴行などの罪 警視正が初公判で無罪主張

中国四国管区警察学校の58歳の警視正が、マッチングアプリで知り合った女性に性的暴行をした罪などに問われている裁判が始まり、警視正は、起訴された内容を否認して無罪を主張しました。

中国四国管区警察学校で指導部長を務めていた警視正の岩本幸一 被告(58)は、マッチングアプリで知り合った10代と20代の女性に性的暴行をした罪などで起訴され、さらに別の20代の女性への性的暴行の疑いなどで再逮捕されています。

25日、広島地方裁判所で始まった裁判では、去年9月に広島市中区のホテルで「親族や職場に売春していると告げる」と20代の女性を脅し、「関係を持てば上と掛け合う」などと言って性的暴行した罪と、「始末書」だとして書類を書かせた強要の罪について審理が行われました。

25日に審理された罪について、岩本警視正は「女性とホテルに行ったが性交はしておらず、始末書も書いてもらったが強要してはいない」などと起訴された内容を否認し、無罪を主張しました。

検察は冒頭陳述で「アプリで知り合った被害者と4万円を支払うことを条件にホテルで接触し、ジャージの下に着た制服を見せて『実は警察官で売春を取り締まっている』と脅した。紙とボールペンを手渡し、『パパ活をしました』と書くよう強要した」などと主張しました。

次回の裁判は3月6日に行われる予定です。