日中経済協会 李強首相と会談 ビジネス環境について意見交わす

中国を訪れている「日中経済協会」の訪問団は25日中国の李強首相と会談し、日本企業が懸念する改正「反スパイ法」の運用のあり方など中国でのビジネス環境などについて意見を交わしました。

「日中経済協会」の訪問団はおよそ4年ぶりに中国を訪れていて、25日、北京の人民大会堂で中国共産党序列2位の李強首相と会談しました。

この中で、李首相は「中日関係は過去を引き継ぎ未来を切り開く重要な時期にある。ともに努力し、両国の関係や各分野における協力をよりよく推進していくことが重要だ」と述べました。

また、経団連の十倉会長は「日本と中国は最も重要な隣国として長年にわたる交流を通じ、緊密で互恵的な関係を構築してきた。経済、社会、文化など両国の各界・各層の間で引き続き緊密なコミュニケーションが行えることを期待する」と述べました。

訪問団によりますと会談では、中国でのビジネス環境について意見が交わされ、中国が去年7月に施行した改正「反スパイ法」をめぐって日本側が透明性のある運用などを求めました。

これに対し、李首相は中国のあらゆる立法は国際的な慣例に沿ったものだとして、今後も説明を続けていく意向を示したということです。

会談後、十倉会長は記者団に対し「ビジネス環境の改善については商務省を中心に鋭意取り組むという力強い話があり、有意義な会議だった」と述べました。