石川 穴水町中心部のスーパーが営業再開 “本当にありがたい”

地震で大きな被害を受けた石川県穴水町では中心部にあるスーパーマーケットの営業が再開し、多くの人が訪れて生鮮食品や総菜を買い求めていました。

穴水町の中心部にあるスーパーマーケット「いろはストアー」は、地震で食品を保管する倉庫が全壊したほか、店内の棚が壊れるなどして休業を余儀なくされていました。

しかし、再開を望む地元の声を受けて、みずからも被災した従業員たちが避難所などから店に来て営業に向けた準備を進め、今月22日から再開しました。

25日は午前10時の開店から多くの人が訪れ、避難生活では不足しがちな魚や野菜などの生鮮食品のほか、揚げ物などの総菜を買い求めていました。

店によりますと、魚介類については、地震のため七尾市にある漁港から入荷できなくなったため金沢方面から取り寄せているということですが、能登地方でつくられているしょうゆは、地震の影響で製造が停止するなど入荷が難しい商品もあるということです。

避難所で生活している76歳の男性は「カップ麺中心の生活で体調面が心配だったので、新鮮な野菜や魚、おかずになる総菜が買えて本当にありがたいです」と話していました。

店の近くにある自宅で生活している71歳の女性は「いつも利用していたので再開して本当に助かり、ありがたいです。ただ、断水しているため、煮物など水をたくさん使う料理をつくるのは難しいので冷凍食品を多く買いました」と話していました。

「いろはストアー」は、今月中、午前10時から午後3時までに時間を短縮して営業するということです。