自民 森山派が解散を決定 党内6派閥のうち4つが解散へ

自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる事件を受けて、森山派は、議員や関係者が立件されていないものの、国民から派閥の存在自体に疑念を抱かれているなどとして、解散することを決めました。これによって自民党の6つの派閥のうち、4つが解散することになりました。

自民党の「近未来政治研究会」=森山派は25日、国会内で臨時の総会を開き、所属する8人全員に加え、派閥を創設した山崎拓・元副総裁も出席しました。

この中で会長を務める森山総務会長が森山派は議員や関係者が刑事告発されず、立件されていないものの、国民から派閥の存在自体に疑念を抱かれているなどとして派閥を解散させる意向を示しました。

これに対し出席者から異論は出ず、森山派は解散することを決めました。

これによって自民党の6つの派閥のうち、会計責任者などが立件された安倍派、岸田派、二階派に加え、立件されていない森山派を含めた4つの派閥が解散することになりました。

一方、立件されていない麻生派と茂木派は存続させる方向となっています。

森山総務会長「党に信頼を寄せてもらうため 決断した」

総会の終了後、森山総務会長は記者団に対し「国民から見ると『政策集団』と『派閥』の仕分けが、しにくい状況だ。まさに断腸の思いだが、政治の信頼を取り戻し、自民党に信頼を寄せてもらうために大事なことだという全員の思いで決断した」と述べました。

そのうえで、今後の活動について「われわれが掲げてきた政策テーマは大事だ。しかるべき時期がきたら、皆とよく相談したい」と述べました。

一方、事務総長を務める坂本農林水産大臣は、総会で山崎元副総裁から「異論はないがさみしい思いはする。現下の政治情勢の中での判断であり、納得はする。自民党の立ち直りを期待したい」という発言があったことを紹介しました。

森山派 上野賢一郎議員「他派閥 解消の方向が期待される」

森山派の上野賢一郎衆議院議員は、NHKの取材に対し「派閥への見方が厳しいので、解消することは理解した。正直さみしいが国民の理解を得ないといけないので致し方ない」と述べました。

また、存続する方向の麻生派と茂木派について「他派閥のことでせんえつだが、全体としては解消する方向に進んでいくことが期待されていると思う」と述べました。