都が港区麻布十番の地下にシェルター整備へ “万が一に備え”

東京都はミサイルの飛来などによって甚大な被害が発生するような万が一の事態に備えて、都心の1等地、港区麻布十番の地下にシェルターを整備する方針を固めました。

シェルターが整備される予定となっているのは、港区の都営地下鉄大江戸線の「麻布十番駅」に併設された防災備蓄倉庫です。

国は、万が一のミサイルの飛来などの事態に備えて、都道府県に対し、すぐに避難しやすく救援活動が可能な避難施設の指定を求めています。

都内では去年10月時点で、コンクリートの建物や地下鉄の駅などが「緊急一時避難施設」として4258か所が指定されていますが、甚大な被害が発生するような事態に備え、都は、現在の避難施設よりも被害を軽減することが可能なシェルターの整備について検討を進めてきました。

都の関係者によりますと、検討の結果、地下深くにシェルターとして改修するためのスペースを備えているとして「麻布十番駅」に併設された防災備蓄倉庫に整備する方針を固めたということです。

都は、新年度予算案にシェルターの調査費を盛り込むことにしています。