能登半島を流れる6つの川の計14か所で河道閉塞

能登半島地震で、崩れた斜面の土砂が川を塞ぐ河道閉塞が、能登半島を流れる6つの川の合わせて14か所で起きていることが、国土交通省の分析で分かりました。完全にせき止められている箇所はなく、現時点で川の水位は上昇していないということです。

国土交通省は、能登半島地震を受けて崩れた土砂で川がせき止められていないか調べるため、今月19日にかけて上空からヘリコプターで撮影した画像などを分析しました。

その結果、能登半島では崩れた土砂が川を塞ぐ河道閉塞が、6つの川の合わせて14か所で確認されたことがわかりました。

内訳は輪島市を流れる
▽鈴屋川で8か所
▽寺地川で2か所
▽河原田川と紅葉川、金蔵川
▽能登町の山田川でそれぞれ1か所となっています。

いずれもせき止められた水は少しずつ下流に流れているため水位の上昇はなく、現時点では決壊による土石流の危険性は低いとしています。

一方、今後の地震や大雨で新たに斜面が崩れてさらに川がふさがれた場合は、危険度が高まる可能性があるため、国土交通省はカメラを設置するなどして監視を強化することにしています。

国土交通省は「河道閉塞が起きている下流では自治体が避難指示を出しているため、近づかないようにしてほしい」と話しています。