テスラ 決算 増収増益 新車販売が前年同期比2割近く増で増収に

アメリカの電気自動車メーカー、テスラの先月までの3か月間の決算は、新車販売台数が増えたことなどから増収増益となりました。
一方、EVの市場で中国メーカーなどとの販売競争が激しくなる中、値下げによる利益率の低下が課題となっています。

発表によりますと、売り上げは前の年の同じ時期と比べて3%増加して、251億6700万ドル、日本円でおよそ3兆7000億円でした。

この期間の新車販売台数が48万4500台余りと前の年の同じ時期と比べて2割近く増えたことが増収につながりました。

最終的な利益も、79億2800万ドル、日本円でおよそ1兆1600億円と、前の年の同じ時期の2.1倍に増加し、増収増益となりました。

一方、EVの市場で販売競争が激しくなる中、EVの値下げによって利益率が下がり、本業のもうけを示す営業利益は前の年の同じ時期より47%、減少しています。

テスラは去年1年間の新車販売台数も180万台余りと前の年と比べておよそ38%増えましたが、このところ中国のEV最大手「BYD」が新車販売台数を伸ばしていて競争は一段と激しくなっています。

会社は去年11月からピックアップトラックのEVの出荷を始めていますが、生産コストを抑えて収益を拡大できるかが課題となっています。