アメリカ野球殿堂に 通算3166安打のベルトレ氏ら3人

大リーグで大きな功績を残した選手などが入るアメリカ野球殿堂に、通算3166本のヒットを打ち、レンジャーズでダルビッシュ有投手とチームメートだったエイドリアン・ベルトレさんなど3人が選ばれました。

アメリカ野球殿堂は、全米野球記者協会に10年以上在籍する記者による投票で、75%以上の票を得た候補者が選ばれます。

23日に、ことしの殿堂入りが発表され、レンジャーズなどで活躍したベルトレさんなど3人が選ばれました。

ドミニカ共和国出身のベルトレさんは、大リーグ歴代18位となる通算3166本のヒットを打ち、サードの名手としてゴールドグラブ賞に5回選ばれました。

レンジャーズでは中心選手として、ダルビッシュ投手の大リーグ移籍1年目からともにプレーし、今回、95.1%の票を集め、選考対象となって1年目で選出されました。

また、ツインズ一筋で、キャッチャーとして活躍し、首位打者を3回獲得したジョー・マウアーさんも選考対象1年目で、76.1%の票を集めて選出されました。

マウアーさんは、通算で2123本のヒットを打ち、2009年シーズンにはイチローさんをわずかに上回る打率3割6分5厘で、首位打者に輝きました。

さらに、ロッキーズで1999年から6年連続でホームラン30本以上を記録し、通算でも打率3割1分6厘、ホームラン369本、1406打点の成績を残して、強打の左バッターとして活躍したトッド・ヘルトンさんが選考対象6年目で79.7%の票を集めて選ばれました。

野球殿堂の表彰式典は、ことし7月21日にニューヨーク州のクーパーズタウンで行われます。

イチローさん 来年選出が確実視

アメリカの野球殿堂は、大リーグで10年以上プレーし、引退から5年経過すると、候補者としての資格が得られることになっていて、来年はイチローさんの選出が確実視されています。

イチローさんは、大リーグ1年目の2001年にマリナーズで242本のヒットを打って、新人王とMVP=最優秀選手を受賞しました。

そして、その年から大リーグ史上初めて10年連続200本安打を達成し、2004年には、シーズン最多安打となる262本のヒットを打つなど、数々の記録を塗りかえました。

2019年の引退までに、大リーグ歴代25位の3089本のヒットを打ち、打率3割1分1厘の成績を残しています。

アメリカのメディアは、すでに選考対象1年目となる来年での殿堂入りを確実視していて、日本選手がアメリカで野球殿堂入りすれば、史上初の快挙となります。

また、満票での選出となれば、652セーブの大リーグ記録を持ち、2019年に殿堂入りを果たしたマリアノ・リベラさん以来、2人目、野手では史上初となることもあり、はやくも来年の殿堂入りの行方に関心が高まっています。