白物家電 去年の国内出荷額 2年ぶりマイナス

白物家電の去年1年間の国内出荷額が2年ぶりのマイナスとなり、物価高の中で旅行や外出を重視する消費者の意識の変化が主な要因となっています。

日本電機工業会によりますとエアコンや洗濯機など白物家電の去年1年間の国内出荷額は2兆5433億円で、前の年より1.1%減少し、2年ぶりのマイナスとなりました。

エアコンなど前の年に売れ行きが好調だった製品で反動があったことや、物価高による家電製品の買い控えが続く中で、旅行や外出などへの支出を重視する消費者の意識の変化が主な要因だとしています。

日本電機工業会は「サービス消費を重視する消費者の意識の変化は、家電製品の売れ行きに今後も影響する可能性がある」としています。

一方、テレビやオーディオなどの民生用電子機器の去年1年間の国内出荷額は、1兆1232億円で、前の年より10.1%減少し、4年連続のマイナスとなりました。

JEITA=電子情報技術産業協会によりますと、数量ベースで、デジタルビデオカメラが31%、ブルーレイレコーダーとプレーヤーが23.2%、カーナビゲーションシステムが10.9%、それぞれ減少し、販売の落ち込みが続く製品が目立っています。