記念館焼失 輪島出身の漫画家 永井豪さん“まずは復興が大事”

能登半島地震では、石川県輪島市出身で「マジンガーZ」や「キューティーハニー」などで知られる漫画家、永井豪さんの記念館も焼失しました。永井さんは24日、都内でNHKの取材に応じ、「まずは被災地の復興が大事で、被災された方に何とか早く元気になってほしい」と思いを語りました。

漫画家の永井豪さんの出身地の輪島市にある「朝市通り」には、15年前の2009年、永井さんの作品の原画やキャラクターのフィギュアを展示する記念館がオープンしましたが、能登半島地震の際に起きた大規模な火事で焼失しました。

永井さんは24日、NHKのインタビューに応じ、被災地への思いを語りました。

地震が起きた当時、永井さんは都内の自宅にいたということですが、「揺れがきたので慌ててテレビをつけたら能登、輪島方面と出たのでびっくりしました。広範囲の被害に本当にことばがありません」と振り返りました。

被災地にいた親戚の無事は確認できたということですが、記念館が焼失したことについて、「15周年の企画をことしの夏にやろうと話していたので、非常に残念です。毎年ファンと交流会をするなどいろんな思い出がよみがえりました」と話していました。

記念館にあった永井さんの直筆原稿や原画100点余りも失われたとみられるということですが、「もともと原画は自分がゼロから作ったもので、それがゼロに戻っただけなので、また同じように立ち上げればいいと思っています。まずは輪島市をはじめ被災地の復興が大事で、記念館の再建はすべて復興したあとに考えればいいことだと思います。被災された方に何とか早く元気になってほしいです」と思いを寄せていました。

永井さんとプロダクション会社は地元の復興を進めてほしいと今後、輪島市と石川県にあわせて2000万円の義援金を寄付する計画だということです。

記念館で販売されていた輪島塗のパネル

マジンガーZの輪島塗フィギュア