【被害状況 24日】石川県で233人死亡 19人が安否不明

石川県によりますと、県内で死亡が確認された人の数は24日午後2時の時点で、23日と変わらず233人となっています。

《石川県》

233人が死亡 うち15人は「災害関連死」の疑い

市町ごとにみますと
▽珠洲市で99人
▽輪島市で98人
▽穴水町で20人
▽能登町で8人
▽七尾市で5人
▽志賀町で2人
▽羽咋市で1人となっています。

石川県はこのうちの15人について、「災害関連死」の疑いがあるとしています。

一方、24日午後2時の時点で安否が分かっていない人として、輪島市と珠洲市の19人の氏名や年齢などを公表しています。

23日に公表された19人と同じで、石川県はこの中には、転居などで連絡が取れないものの無事だった人が含まれている可能性もあるとして、広く情報の提供を求めています。

重傷者は1175人

石川県の重軽傷者は県内全体で1175人にのぼっています。

このほか、けがをした人は少なくとも
▽新潟県で49人
▽富山県で47人
▽福井県で6人
▽岐阜県で1人となっていて、石川県とあわせて1278人となっています。

避難 1万5133人(24日午後2時)

石川県によりますと、避難所に避難している人は、24日午後2時の時点で、454か所で合わせて1万5133人となっています。

自治体別にみると、
▽金沢市が3か所で27人、
▽七尾市が26か所で1303人、
▽輪島市が94か所で3433人、
▽珠洲市が45か所で1818人、
▽羽咋市が1か所で53人、
▽かほく市が1か所で20人、
▽津幡町が1か所で17人、
▽内灘町が3か所で95人、
▽志賀町が33か所で1080人、
▽宝達志水町が1か所で23人、
▽中能登町が2か所で38人、
▽穴水町が34か所で1534人、
▽能登町が50か所で1089人となっています。

また、別の市や町から避難して来る人を受け入れる19か所の「広域避難所」などに避難しているのは合わせて1005人です。

被災者を一時的に受け入れる「1.5次避難所」に避難している人は3か所で合わせて313人です。

このほか旅館やホテルなどの「2次避難所」に避難している人は138か所で合わせて3285人です。

住宅被害 能登地方中心に4万572棟

石川県によりますと、24日午後2時の時点で、県内では能登地方を中心に4万572棟の住宅で被害が確認されました。

自治体別の内訳は、
▽金沢市で全壊、半壊、一部破損があわせて3475棟、
▽七尾市で全壊、半壊、一部破損があわせて9480棟、
▽小松市で、半壊が20棟、一部破損が1451棟、
▽輪島市で、全壊、半壊、一部破損があわせて1515棟、
▽珠洲市で全壊、半壊、一部破損があわせて4367棟、
▽加賀市で全壊が5棟、半壊が16棟、一部破損が992棟、
▽羽咋市で全壊、半壊、一部破損があわせて1721棟、
▽かほく市で全壊、半壊、一部破損があわせて971棟、
▽白山市で一部破損が157棟、
▽能美市で全壊が1棟、半壊が6棟、一部破損が666棟、
▽野々市市で一部破損が15棟、
▽川北町で一部破損が3棟、
▽津幡町で全壊、半壊、一部破損があわせて1092棟、
▽内灘町で全壊、半壊、一部破損があわせて1351棟、
▽志賀町で全壊、半壊、一部破損があわせて3743棟、床上浸水が6棟、床下浸水が5棟、
▽宝達志水町で全壊、半壊、一部破損があわせて719棟、
▽中能登町で全壊、半壊、一部破損があわせて2160棟、
▽穴水町で全壊、半壊、一部破損があわせて1635棟、
▽能登町で、全壊、半壊、一部破損があわせて5000棟となっています。

停電 約4400戸

北陸電力送配電によりますと、今回の地震の影響で石川県の能登地方では午後5時時点でおよそ4400戸が停電しています。

▼輪島市でおよそ2200戸
▼珠洲市でおよそ1900戸
▼かほく市でおよそ110戸
▼能登町でおよそ140戸
▼穴水町でおよそ70戸
▼七尾市でおよそ10戸
▼志賀町でおよそ10戸

断水 およそ4万5380戸

石川県によりますと午後2時の時点で、8つの市と町のあわせておよそ4万5380戸で断水が続いているということです。

ほぼ全域で断水
▼輪島市のおよそ1万戸
▼珠洲市のおよそ4800戸
▼穴水町のおよそ2700戸
▼能登町のおよそ5500戸
▼七尾市のおよそ1万5800戸
▼志賀町のおよそ5700戸

県はこの6つの市と町の水道の復旧時期の見通しを明らかにしています。
▽輪島市、穴水町、能登町…2月末~3月末に仮復旧の見込み
▽珠洲市…2月末から順次、仮復旧予定。遅い地域では、4月以降の見込み
▽七尾市…七尾市街、和倉地区、能登島地区を中心に4月以降の見込み。そのほかの地域は、3月末までに仮復旧の見込み
▽志賀町…おおむね2月末までに仮復旧。一部で3月末の見込み

一部地域で断水
▼羽咋市のおよそ120戸
▼内灘町のおよそ760戸

《富山県》

住宅被害 5000棟超

富山県によりますと、県内では24日午後1時の時点で、あわせて5004棟の住宅で被害が確認され、今回の地震で県内で被害を受けた住宅が5000棟を超えました。

市町村別では
▼高岡市で1362棟
▼射水市で1251棟
▼富山市で924棟
▼小矢部市で814棟
▼氷見市で205棟
▼滑川市で81棟
▼朝日町で72棟
▼黒部市で58棟
▼砺波市で54棟
▼南砺市で54棟
▼上市町で54棟
▼入善町で37棟
▼魚津市で24棟
▼立山町で14棟

県によりますと、被害を受けた住宅の中には、去年7月の豪雨で被害を受けた住宅も含まれているということです。

富山県は氷見市と高岡市を中心に被害を受けた住宅はさらに増えるとみていて、「能登半島地震の被害の実態はまだ把握できていない。市町村とも連携して今後の対応を検討していく」としています。