上川外相 「佐渡島の金山」世界文化遺産登録へアピール

「佐渡島の金山」の世界文化遺産への登録を目指して、外務省と新潟県は各国の大使らを招いたレセプションを東京で開き、上川外務大臣が文化遺産としての魅力をアピールしました。

新潟県の「佐渡島の金山」はおととし2月、世界文化遺産への登録を目指して、政府がユネスコに推薦書を提出しましたが、不備が指摘されたことから修正して再提出し、ことし7月にインドで開かれる世界遺産委員会で登録の可否が判断される見通しです。

23日夜、東京 港区の飯倉公館で開かれたレセプションには各国の大使館関係者が招かれ、外務省と新潟県が金山の魅力をアピールしました。

上川外務大臣は挨拶で「文化遺産としてのすばらしい価値が評価されることが重要で、レセプションがその一助となることを期待している」と述べました。

また、新潟県の花角知事は「国や佐渡市と連携し、さまざまな機会を捉えて、国際的な理解が得られるように取り組む」と述べました。

「佐渡島の金山」をめぐっては、韓国が朝鮮半島出身の労働者が強制的に働かされた場所だとして反発した経緯もあり、上川大臣は23日の記者会見で、「韓国との間でも、誠実かつ丁寧な議論を行っていきたい」と述べました。