電動キックボードの交通違反 先月1879件 半年間で4倍以上に

改正道路交通法の施行で、去年7月から運転免許なしで乗ることができるようになった電動キックボードの利用者の交通違反は先月1879件と、半年間で4倍以上に急増していて、警察庁は重大な事故につながるおそれがあるとしてルールの順守を呼びかけています。

去年7月、改正道路交通法が施行され、電動キックボードは最高速度や車体の大きさなど、一定の基準を満たしたものを対象に、16歳以上は運転免許なしで乗ることができるようになりました。

警察庁によりますと、改正法の施行から先月末までの半年間に、電動キックボードの利用者が交通違反で摘発されたケースは全国で7130件にのぼりました。

▽速度を抑えたモードに切り替えないまま、歩道に進入するなどの「通行区分違反」が3440件と最も多く
次いで
▽信号無視が2685件
▽一時不停止が463件だったほか
▽酒気帯び運転が37件あったということです。

違反の件数を月別に見ると
▽7月が405件
▽8月が689件
▽9月が923件
▽10月が1384件
▽11月が1850件
▽先月が1879件と
利用者の増加などを背景に、改正法の施行後の半年間で4倍以上に急増しています。

人身事故は85件発生し、死亡した人はいませんでしたが、5件は重傷事故だったということです。

警察庁は違反は重大な事故につながるおそれがあるとして、利用する人にルールの順守を呼びかけています。