ロシアによる軍事侵攻 700日 ゼレンスキー大統領 反撃の構え

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が始まってから24日で700日となります。ウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシア軍が続けている大規模なミサイル攻撃を非難したうえで、ウクライナ軍は、長距離の兵器を使ってロシア領などに対する反撃を行う構えを強調しました。

ウクライナ軍は23日、ロシア軍がウクライナ各地に弾道ミサイルなど、合わせて41発のミサイルで攻撃を仕掛け、21発は撃墜したと発表しました。

ゼレンスキー大統領は、動画での演説で「200以上の建物が被害を受け、130人がけがをした。残念ながら18人が殺害された」と述べ、各地で大きな被害が出たと明らかにしました。

そのうえで、「この国は典型的なテロリストだ。ウクライナには長距離の攻撃で反撃する能力があることを知らしめる」と述べ、ウクライナ軍は、長距離の兵器を使ってロシア領などに対する反撃を行う構えを強調しました。

アメリカのシンクタンク「戦争研究所」は23日、今回のロシア軍の攻撃について、巡航ミサイルや弾道ミサイル、そして地対空ミサイルなど、さまざまな種類のミサイルが使用された一方、無人機は使われなかったとしていて、「ウクライナの防空網を突破するため、攻撃の組み合わせの実験を行っている」と指摘しました。

そのうえで、弾道ミサイルによる攻撃が、目標に到達する可能性がより高いとして、「ロシアは、イランや北朝鮮などから、さらに多くの弾道ミサイルを得ようとしている」と分析しています。