「日中経済協会」訪問団 24日から中国政府高官らと会談へ

日本の経済界の代表らが参加する「日中経済協会」の訪問団による中国訪問が再開され、24日から中国政府の高官らと会談します。25日は李強首相と会談する予定だということで、両国の経済的な課題など議論の行方が注目されます。

日中経済協会の訪問団による中国訪問は2019年の秋以来、およそ4年ぶりに再開され、経団連の十倉会長や日本商工会議所の小林会頭をはじめ、参加する企業のトップや関係者が、23日北京に到着しました。

訪問団の再開について経団連の十倉会長は「脱炭素化や少子高齢化など日中間で共通する課題を切磋琢磨(せっさたくま)して一緒に協力することや、ビジネス上で少し心配な環境については率直に申し上げながら、意見交換したい」と述べ、期待感を示しました。

一行は26日までの滞在中、中国政府の高官らと相次いで会談し、24日は、中国の経済政策を担当する国家発展改革委員会の幹部と脱炭素などをテーマに意見を交わすことにしています。

また、訪問団を受け入れる中国側の団体によりますと、25日は共産党の最高指導部の1人で序列2位の李強首相と会談する予定だということです。

訪問団は中国による日本産の水産物の輸入停止や、短期滞在のビザを免除する措置が再開されていないことなどを踏まえ、一連の会談で両国間の経済的な課題について意見を交わすものとみられ、議論の行方が注目されます。