富山 氷見 指定避難所を閉所 避難者は民間アパートなどに移動

能登半島地震から3週間が過ぎ、富山県氷見市では、市内で23日まで唯一開設されていた指定避難所が閉じられ、避難している人は次の住まいへ移ることになりました。今後、生活再建をどう進めていくかが課題となります。

震度5強の揺れを観測した氷見市では、これまでに22か所の指定避難所を開設し、市によりますと一時、およそ6000人が避難したということです。

このうち、指定避難所として23日まで市内で唯一開設されていた「ふれあいスポーツセンター」では、身を寄せていた7世帯の10人が、民間のアパートや公営住宅などに移ったということで、市の職員が片づけを行っていました。

氷見市地域防災課の中川道郎課長は「断水が続いていた影響で手洗いができず、感染症対策が大変でした。避難者は地震に遭ってから疲れていると思いますが、少しずつ復旧していけるよう、市も支援していきたい」と話していました。

今後は、被災した人の生活再建が課題です。

23日朝、民間のアパートに移った早川和人さん(66)は「住まいが決まり、ほっとしていますが、アパートには生活に必要な物が何も無く、これから電気や水道の契約をします。少しずつ前を向いて頑張っていきたいです」と話していました。

富山県内では、高岡市に指定避難所がまだ1か所残っているほか、5世帯8人が生活をしている氷見市の姿地区にある自主避難所は、1月末をめどに閉じられる予定だということです。