株価 一時3万6900円台 高値更新も売り注文膨らみ下落

23日の東京株式市場、日経平均株価は一時、3万6900円台まで値上がりし、取り引き時間中としてバブル期の1990年2月以来の高値を更新しましたが、そのあとは、売り注文が膨らみ下落に転じました。

▽日経平均株価、23日の終値は、22日の終値より29円38銭安い3万6517円57銭
▽東証株価指数=トピックスは、2.85下がって2542.07
▽1日の出来高は16億4569万株でした。

23日の東京株式市場は荒い値動きとなりました。

22日のニューヨーク市場でダウ平均株価が初めて3万8000ドルを超え、史上最高値を更新したことを受けて、取り引き開始直後から半導体や電機などの銘柄で買い注文が広がりました。

さらに、正午すぎに日銀が大規模な金融緩和策の維持を決めたことが伝わると、外国為替市場で一時、円安が進んだこともあって日経平均株価は400円以上値上がりしました。

ただ、節目の3万7000円に迫ると、いったん利益を確定させようという動きが強まって急速に上げ幅を縮め、下落に転じて取り引きを終えました。

日銀は今回、政策修正を見送りましたが、市場では今後の金融政策の方向性を見極めたいとして、植田総裁が23日の会見でどのような考えを示すかに注目が集まっています。