【被害状況 23日】石川県で233人死亡 19人安否不明
石川県によりますと、県内で死亡が確認された人の数は23日午後2時の時点で22日と変わらず233人となっています。
石川県発表 被害等の状況について【2024年1月23日14時00分現在】
市町ごとにみますと
▽珠洲市で99人
▽輪島市で98人
▽穴水町で20人
▽能登町で8人
▽七尾市で5人
▽志賀町で2人
▽羽咋市で1人となっています。
このうち、「災害関連死」の疑いは、
▽珠洲市で6人
▽能登町で6人
▽輪島市で3人のあわせて15人となっています。
内閣府によりますと、「災害関連死」は、地震の揺れや津波などによる直接的な被害で亡くなるのではなく、その後の避難生活などで病気などが悪化したり体調を崩したりして、命が失われるケースを言います。
一方、23日午後2時の時点で安否が分かっていない人として、輪島市と珠洲市の19人の氏名や年齢などを公表しています。
石川県はこの中には、転居などで連絡が取れないものの無事だった人が含まれている可能性もあるとして、広く情報の提供を求めています。
能登半島地震 安否不明者19人の氏名 石川県が公表(23日14時)
石川県で1175人けが
また、石川県の重軽傷者は県内全体で1175人にのぼっています。
このほか、けがをした人は少なくとも
▽新潟県で49人
▽富山県で47人
▽福井県で6人
▽岐阜県で1人となっていて、石川県とあわせて1278人となっています。
避難 1万5309人(23日午後2時)
石川県によりますと、避難所に避難している人は、23日午後2時の時点で、453か所で合わせて1万5309人となっています。
自治体別にみると、
▽金沢市が3か所で27人
▽七尾市が26か所で1318人
▽輪島市が94か所で3501人
▽珠洲市が46か所で1876人
▽羽咋市が1か所で55人
▽かほく市が1か所で20人
▽津幡町が1か所で17人
▽内灘町が3か所で95人
▽志賀町が33か所で1081人
▽宝達志水町が1か所で23人
▽中能登町が2か所で53人
▽穴水町が38か所で1625人
▽能登町が51か所で1132人となっています。
また、別の市や町から避難して来る人を受け入れる19か所の「広域避難所」などに避難しているのは合わせて1005人です。
被災者を一時的に受け入れる「1.5次避難所」に避難している人は3か所で合わせて318人です。
このほか旅館やホテルなどの「2次避難所」に避難している人は131か所で合わせて3163人です。
住宅被害 3万8724棟(23日午後2時)
石川県によりますと、23日午後2時時点で県内では能登地方を中心に3万8724棟の住宅で被害が確認されました。
自治体別の内訳は、
▽金沢市で全壊、半壊、一部破損があわせて3034棟
▽七尾市で全壊、半壊、一部破損があわせて9152棟
▽小松市で、半壊が20棟、一部破損が1424棟
▽輪島市で、全壊、半壊、一部破損があわせて1378棟
▽珠洲市で全壊、半壊、一部破損があわせて3909棟
▽加賀市で全壊が5棟、半壊が18棟、一部破損が960棟
▽羽咋市で全壊、半壊、一部破損があわせて1616棟
▽かほく市で全壊、半壊、一部破損があわせて942棟
▽白山市で一部破損が146棟
▽能美市で全壊が1棟、半壊が6棟、一部破損が667棟
▽野々市市で一部破損が15棟
▽川北町で一部破損が3棟
▽津幡町で全壊、半壊、一部破損があわせて1061棟
▽内灘町で全壊、半壊、一部破損があわせて1343棟
▽志賀町で全壊、半壊、一部破損があわせて3743棟、床上浸水が6棟、床下浸水が5棟
▽宝達志水町で全壊、半壊、一部破損があわせて701棟
▽中能登町で全壊、半壊、一部破損があわせて2095棟
▽穴水町で全壊、半壊、一部破損があわせて1474棟
▽能登町で、全壊、半壊、一部破損があわせて5000棟となっています。
停電 約5300戸(23日午後5時)
北陸電力送配電によりますと今回の地震の影響で石川県の能登地方では、午後5時時点でおよそ5300戸が停電しています。
自治体別では、
▼輪島市でおよそ2900戸
▼珠洲市でおよそ2100戸
▼能登町でおよそ150戸
▼穴水町でおよそ70戸
▼七尾市と▼志賀町でいずれもおよそ10戸となっています。
断水 約4万6100戸(23日午後2時)
石川県によりますと23日午後2時の時点で、8つの市と町のあわせておよそ4万6100戸で断水が続いているということです。
このうち、ほぼ全域で断水となっているのは
▽輪島市のおよそ1万戸
▽珠洲市のおよそ4800戸
▽穴水町のおよそ3200戸
▽能登町のおよそ5600戸
▽七尾市のおよそ1万5900戸
▽志賀町のおよそ5700戸です。
県はこの6つの市と町の水道の復旧時期の見通しを明らかにしていて、このうち
▽輪島市、穴水町、能登町では、いずれも2月末から3月末に仮復旧の見込みです。
▽珠洲市では、2月末から順次、仮復旧する予定で、遅い地域では、4月以降となる見込みです。
▽さらに七尾市では、七尾市街、和倉地区、能登島地区を中心に4月以降となる見込みで、そのほかの地域では、3月末までに仮復旧する見込みです。
▽志賀町では、おおむね2月末までに仮復旧し、一部で3月末となる見込みです。
また、一部の地域で断水となっているのは、
▽羽咋市のおよそ140戸
▽内灘町のおよそ760戸です。
孤立状態 実質的に解消も「要支援集落」残る
石川県によりますと、23日午後2時時点で孤立状態は実質的に解消しています。
一方で、道路の通行などが難しい集落にみずからの意思で残っているのは
▽輪島市の
▼大屋地区が5人、
▼南志見地区が1人、
▼西保地区が5人、
▼三井地区が3人で
4つの地区であわせて14人となっています。
県は孤立状態が解消されても被災地には道路の状態などが不安定で引き続き支援が必要な「要支援集落」が残っているとして、支援を続けることにしています。
《富山県》
富山県内では23日時点で、高岡市で10人が避難生活を余儀なくされています。
県外犠牲者
今回の地震では、石川県輪島市に帰省していた富山市の中学1年の男子生徒と石川県珠洲市に帰省していた富山市の30代の女性が、住宅の倒壊に巻き込まれて亡くなりました。
県内けが人
また富山県によりますと、富山県内では47人がけがをして、このうち3人が重傷です。けが人を市町村別で見ますと富山市で18人、氷見市で9人、黒部市で5人、射水市で4人、高岡市と朝日町で3人、魚津市と小矢部市でそれぞれ2人、砺波市が1人です。
住宅被害(23日午後1時時点)
住宅への被害は23日午後1時の時点で氷見市で38棟が全半壊、高岡市で83棟が半壊となるなどあわせて4793棟で被害が確認されています。市町村別では高岡市で1341棟、射水市で1102棟、富山市で924棟、小矢部市で800棟、氷見市で205棟、滑川市で78棟、朝日町で72棟、黒部市で57棟、砺波市で54棟、上市町で49棟、南砺市で38棟、入善町で37棟、魚津市で22棟、立山町で14棟で、舟橋村を除く14の市と町で被害が確認されています。
避難
避難も続いています。23日午後1時の時点で高岡市で10人が避難生活を余儀なくされています。
断水
氷見市では、水道は復旧したとしていますが、漏水により水の出ない世帯があるため、住宅などへの被害が相次いだ氷見市北大町にある比美乃江小学校に給水場所を設けています。給水できるのは、午前8時から午後7時までです。