EU 艦隊派遣で原則合意 紅海周辺での商船の安全確保へ

イエメンの反政府勢力、フーシ派が紅海を航行する船舶への攻撃を繰り返す中、EU=ヨーロッパ連合は商船の安全を確保するため、EUとして艦隊を派遣することで原則合意しました。

紅海周辺の海域ではフーシ派による船舶への攻撃が相次ぎ、ヨーロッパとアジアを結ぶ海上輸送でアフリカの喜望峰を回るルートに航路を変更する動きも出ていますが、輸送にかかる日数や費用が大幅に増すなどとして物流への影響が懸念されています。

こうした中、EUは22日、ベルギーで外相会議を開き、紅海周辺の海域を航行する商船の安全を確保するため、EUとして艦隊を派遣する案について意見を交わしました。

会議のあとの記者会見でEUの外相にあたるボレル上級代表は「EUとして艦隊を派遣することで原則、合意した。時期については加盟国間での全会一致の合意が必要だ」と述べました。

今後、どの国が艦隊を主導するかや、護衛する商船が攻撃された場合、どの程度反撃するかなど、任務の具体的な内容について協議していくとしています。

紅海ではすでにアメリカがイギリスなどと有志連合を創設し、対応にあたっています。