石川 七尾 デイケアセンター 施設被害でリハビリできず

石川県七尾市のデイケアセンターでは施設の地盤が陥没するなどして大きな被害を受けて利用できなくなっており、リハビリができなくなっている利用者の身体機能の低下が懸念されています。

七尾市にあるデイケアセンター「ひだまりの樹」は今回の地震で施設の地盤が50センチほど陥没した一方で、およそ30センチ隆起するなどして床が傾いたり、通路に段差ができたりする大きな被害を受けました。

この施設には生活に介助が必要な人などおよそ80人が登録していて、リハビリや入浴、食事などの提供を受けてきましたが、地震の被害で利用できなくなっています。

施設によりますと、地震から3週間にわたってリハビリができなかったことでつえを使いながらも歩くことができていた利用者に車イスが必要になるなど身体機能の低下が懸念されているということです。

また、利用者は避難所や自宅で過ごしていますが、トイレや入浴の介助が必要な人もいて、早期の再開を望む声が寄せられているということです。

松澤恵美センター長は「建物は被害が大きく使える状況にありません。当面はほかの施設を借りてリハビリを行うなど、できることを考えていきたい」と話しています。