Rapidusは、工場の建設を進めている千歳市に22日、事務所を開設し、これにあわせて記者会見を開きました。
この中でRapidusの小池社長は、工場の建設工事について、「1日の遅れもなくオンタイムで進んでいる」と述べ、順調に進んでいることを明らかにしました。
去年9月の起工式のあと、基礎工事は12月までにおおむね終了し、1月からは地上の建物部分の建設が始まっていて、現在の工事の進捗(しんちょく)率は15%程度だということです。
ことし4月から5月ごろには、建物の骨組みがおおむねできあがり、ことし12月には工場が完成する見通しだとしています。
また、Rapidusは、世界で実用化されていない回路の幅が2ナノメートル以下の先端半導体の量産化を目指していて、小池社長は「技術の確立は順調にいっている。簡単な技術ではないので、楽観はできないものの予定どおり進めていく」と述べ、予定どおり2025年4月から試作ラインを稼働させる考えを改めて示しました。
そのうえで、「将来的には2棟目、3棟目の建設も視野に入れていく」と述べ、今後、工場の拡張を検討していく考えを明らかにしました。
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先端半導体 Rapidus社長 “工場建設順調 予定どおり来年稼働”
先端半導体の国産化を目指すRapidusの小池淳義社長は、工場の建設を進める北海道千歳市で記者会見し、工事は順調で、予定どおり、2025年4月から試作ラインを稼働させる考えを改めて示しました。
地元企業との連携強化に 千歳に事務所開設
Rapidusが地元企業との連携を強化しようと、22日に開設した千歳事務所の開所式では、東哲郎会長が「世界には出ていない最先端の半導体を、この地で製造する。ここは、日本だけではなく世界の拠点になる」とあいさつしました。
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このあと、関係者がテープカットを行い、事務所の開設を祝いました。
千歳事務所は、JR千歳駅や千歳市役所に程近い所にあり、今後は、Rapidusの社員など20人から30人程度が、地元企業との連携や採用業務などにあたるということです。
北海道 千歳市長 “市内に事務所 連携に大きな違い”
Rapidusの事務所が千歳市に開設されたことについて、千歳市の横田隆一 市長は記者会見で「市内に事務所があるかどうかというのは、連携を深める点において大きな違いがある。今後、さらに工事関係者が市内に来る中で、相談窓口になることを期待している」と述べました。
そのうえで、千歳市での工場建設に伴う経済効果について「工事の作業者向けの住戸などで不動産関係の期待感があるし、飲食関係でも期待する声が聞こえているので、これがさらに広がるようにしたい」と述べました。