輪島 市立輪島病院 一部の科で外来患者への診療が再開

被災地の多くの医療機関が地震で被害を受ける中、石川県輪島市の病院では22日から一部の科で外来患者への診療が再開されました。

輪島市中心部の山岸町にある「市立輪島病院」は地震で設備が被害を受けたほか、一部の職員が出勤できなくなり救急患者を除いて外来患者の受け付けを休止していました。

病院によりますと、現在も設備は復旧せず、人員不足が続いているということですが、市内では活動できない医療機関が多いため、22日から午前中のみ、一部の科で外来患者への診療を再開することになりました。

22日は朝早くから、再開を待ちわびていた被災者たちが病院を訪れ、診療を受けていました。

診療が再開されたのは、内科、外科、整形外科、小児科、泌尿器科、耳鼻咽喉科の6つの科で、そのほかについては当面、休診が続くということです。

1月2日から避難所での生活を続けている60歳の男性は、「たくさんの人と一緒に生活しているのでストレスで免疫力が落ちてしまったのか、帯状ほう疹ができてしまいました。病院で診てもらえたことでとても安心できました」と話していました。

市立輪島病院の河※サキ国幸事務部長は「市民に少しでも安心を与えられればと思い再開に踏み切りました。持病と違う病気になったら遠慮なく病院に来て診察を受けてもらいたい」と話していました。

※サキは「立つさき」