入院に至らない救急搬送 6月から7700円徴収へ 三重 松阪

三重県松阪市は、救急車の出動件数が増加し、必要な人への早期の治療に支障が出ることも懸念されるとして、救急搬送されても入院に至らなかった場合、ことし6月から1人当たり7700円を徴収することを決めました。

松阪市によりますと、去年1年間の救急車の出動件数は1万6180件と、過去最多となり、おととし行った調査では、平日に救急搬送されたあと、入院した患者は50.6%と、入院に至らないケースが半数近くに上ったということです。

市は、このままでは必要な人への早期の治療に支障が出ることも懸念されるとして、救急搬送されても入院に至らなかった場合、1人当たり7700円を、ことし6月1日から徴収することを決めました。

対象となるのは、入院や手術が必要な患者を24時間体制で受け入れる「二次救急」となっている
▽松阪中央総合病院
▽済生会松阪総合病院
▽松阪市民病院
の3つの病院です。

ただし、かかりつけ医からの紹介状があったり、入院に至らずとも、個別に医師が必要性を認めた場合は徴収の対象外になるということです。

松阪市健康づくり課は「このままの状態では、助かる命も助からないことが懸念される。救急車は適切に利用してほしい」と話していました。