石川県 馳知事 “派閥からキックバック 1月11日に初めて認識”

石川県の馳知事は国会議員を務めていた際に自民党の安倍派から政治資金パーティーの収入のキックバックを受け、収支報告書に記載していなかったことについて、派閥の座長を務める塩谷元文部科学大臣から連絡を受けた1月11日に初めて事実関係を認識したと説明しました。

馳知事は21日、国会議員を務めていたおととしまでの5年間に、所属する自民党の安倍派から819万円のキックバックを受け、政治資金収支報告書に記載していなかったことを明らかにし、陳謝しました。

22日の記者会見でこの問題について改めて説明した馳知事は、キックバックを認識した時期は安倍派の座長を務める塩谷元文部科学大臣から直接連絡を受けた1月11日だったとしたうえで「事実を聞いてびっくりし、国会議員時代の秘書に確認した」と述べました。

一方、派閥のパーティー券をめぐる販売のノルマについて馳知事は「当選回数が増えるごとに清和会の議員としての販売すべき責任や数が増えてきたことは認識として持っている」と述べました。

また、記者団からどのように責任を取る考えか質問されたのに対し馳知事は「私の監督不行き届きであり、改めておわびしたい」としたうえで、「私が今、知事の立場で果たすべきは災害対応だ。県としてやるべき業務に責任をもってあたりたい」と述べました。