地震で液状化か 富山 蓮町地区 地下に空洞ないか電磁波で調査

能登半島地震で液状化とみられる現象が発生し、住宅が傾くなどの被害が相次いだ、富山市蓮町地区では、電磁波を使って地下に空洞ができていないかを調べる調査が行われました。

富山市蓮町地区では液状化によるとみられる現象で住宅が傾いたり塀が崩れたりする被害が数十軒に上っていて、富山市は被害の実態を把握しようと調査を実施しました。

22日は無償で調査を請け負った業者が、専用の車両に取り付けた装置から地面に電磁波を当て、地下に空洞ができていないか調べていました。

富山市によりますと、液状化では、土砂が道路上に噴き出したり破損した水道管の中に流れ込んだりするため、地下に空洞ができ、道路が陥没する可能性もあるということです。

特に被害が多かった東蓮町の町内会によりますと、ブロック塀が倒れたり住宅が傾いたりするなど、およそ70件の被害が確認されたということです。

町内会では早期の復旧を要望していて、東蓮町町内会の新村哲夫会長は「住宅に住めなくなってしまったお年寄りも多くいるので、市には道路の復旧に向けた適切な工事をお願いしたいです」と話していました。