小平奈緒さん イ・サンファさんと再会 ピョンチャン五輪会場で

ピョンチャンオリンピックのスピードスケート女子500メートルで金メダルを獲得した小平奈緒さんが、韓国で開催されているユースオリンピックの会場を訪れ、ライバルで親友でもある韓国のイ・サンファ(李相花)さんと再会しました。小平さんは「お互いをたたえ合うような、そんないい戦いをしてほしい」 と若い選手たちにメッセージを送りました。

2018年に開催されたピョンチャンオリンピックのスピードスケート女子500メートルでは、金メダルを獲得した小平さんと、地元開催の大会で3連覇を目指したものの銀メダルだったイ・サンファさんが、レースのあとお互いをたたえ合う姿が、多くの感動を呼びました。

韓国で開催されているユースオリンピックは、ピョンチャンオリンピックの会場の多くが使われていて、2人は6年前に金メダルを争った「カンヌンオーバル」を訪れました。

現役時代はライバルで親友でもある2人が顔を合わせるのは、2022年以来だということで、先に会場に到着したイさんの前に小平さんが現れると、2人は笑顔で抱き合ってことばを交わしていました。

イさんは「小平さんと再びこの場に立てて、とても感動している。まるで選手に戻ったような気持ちで、またここで試合をするのではないかと考えてしまうほどだ」と話しました。

小平さんは「お互いがお互いの夢のため、チャレンジのために、この会場で滑った記憶はすごくあって、今回またこの会場で会うことができてすごくうれしく思う。今回出場する選手たちにも、お互いをたたえ合うような、そんないい戦いをしてほしい」と若い選手たちにメッセージを送っていました。

小平さんはユースオリンピックの「アスリートロールモデル」として若い選手にみずからの経験を伝える役割を担っていて、大会の期間中、選手村などで選手たちと交流することになっています。