石川 内灘町 別の小学校の教室を間借りして授業を再開

能登半島地震の影響で休校が続いていた石川県内灘町の小学校が町内にある別の小学校の教室を間借りして22日から授業を再開しました。

石川県内灘町の西荒屋小学校は敷地内や通学路が盛り上がったり亀裂が入ったりしていることに加え、周辺の地域で断水が続いているため休校を続けていました。

このため西荒屋小学校から5キロほど離れた鶴ケ丘小学校の空き教室を間借りし、スクールバスを運行して22日から授業を再開しました。

6か所に設けられた乗車場所の1つでは、22日7時半ごろ、7人の児童たちがスクールバスに乗り込み、明るい表情で学校に向かっていました。

鶴ケ丘小学校の教室では、黒板に「西荒屋小学校の皆さんよろしくおねがいします」と書かれた模造紙が貼られていて、教室に入った児童たちはクラスメートとの再会を喜んでいました。

22日は始業式が行われ、西荒屋小学校の浮田いづみ校長は「ずいぶんと時間がたってしまいましたが、みんなに会えてうれしい」と話していました。

小学6年生の男子児童は「西荒屋小学校の建物ではないけど学校に通えてうれしいです。新しい生活が楽しみです」と話していました。

小学6年生の女子児童は「学校でドッジボールや鬼ごっこをするのが楽しみです。友達がいるので新しい環境も不安ではありません」と話していました。

内灘町教育委員会によりますと、町内の小中学校はこれですべて再開となります。

一方、西荒屋小学校で授業を行うには敷地内と通学路の安全確保や上下水道の復旧が必要なため、しばらく時間がかかる見通しです。