能登半島地震3週間 活発な地震活動続く 23日から大雪の見込み

最大震度7を観測した能登半島地震の発生から22日で3週間です。今月1日以降、地震の回数は減っているものの、体に揺れを感じる地震は1500回近くにのぼるなど、依然活発な地震活動が続いていて、気象庁は今後2週間ほどは、最大震度5強程度か、それ以上の地震に注意するよう呼びかけています。
一方、23日から冬型の気圧配置が強まり、西日本から北日本の日本海側を中心に、被災地でも大雪となる見込みで、交通への影響などに十分注意が必要です。

気象庁によりますと、能登地方やその周辺を震源とする地震の回数は徐々に減少しているものの、依然、地震活動が活発な状態が続いています。

震度1以上の揺れを観測した地震は、22日午前8時までに1487回にのぼり、気象庁は今後2週間ほどは最大震度5強程度か、それ以上の揺れに注意するよう呼びかけています。

23日~25日大雪のおそれ

また、23日から上空に、この冬1番の強い寒気が流れ込んで冬型の気圧配置が強まるため、25日ごろにかけて、西日本から北日本の日本海側の山沿いや山地を中心に大雪となる見込みで、平地でも大雪のおそれがあります。

24日昼までの24時間に降る雪の量はいずれも多いところで
▽新潟県で70センチから100センチ
▽北陸と東北で60センチから80センチ
▽東海と近畿、中国地方で50センチから70センチ
▽関東甲信で40センチから60センチ
▽北海道で20センチから40センチ
▽四国と九州で10センチから20センチと予想されています。

また、25日昼までの24時間では
▽新潟県で70センチから90センチ
▽北陸と東北で60センチから80センチ
▽近畿で50センチから70センチ
▽中国地方と東海で40センチから60センチ
▽関東甲信と北海道で30センチから50センチ
▽四国と九州北部で5センチから10センチ
▽九州南部で1センチから5センチの雪が降る見込みです。

北陸では、海上を中心に雪を伴った強い風が吹き、大しけになる見込みで、気象庁は積雪や路面の凍結による交通への影響や高波に十分注意するとともに、なだれや着雪、強風などに注意するよう呼びかけています。

能登半島地震で損傷を受けている建物は、雪の重みで倒壊するおそれがあり注意が必要です。

また、被災地では、避難生活の長期化で体調を崩す人が相次ぎ、「災害関連死」の疑いで亡くなった人も確認されています。

家族や周りに体調を崩している人がいないか声をかけあうようにしてください。

林官房長官「被災地の支援 きめ細かく対応」

林官房長官は午前の記者会見で「長引く避難生活で被災者の心身の疲労は蓄積しており、個々の被災者の状況やニーズに応じたきめ細かな対応が必要になっている。政府としては、物資の支援を継続するほか、現地に派遣されている専門家によって、衛生管理や避難所での健康管理に万全を期していきたい」と述べました。

そのうえで「2次避難が必要な方にもさまざまな事情があり、多様なニーズにきめ細かく対応をすべく、旅館やホテルに加え、医療機関や高齢者施設など必要十分な数の避難先を確保している。希望や条件を踏まえた最適な避難先が選定されるよう被災自治体をバックアップしていきたい」と述べました。