北朝鮮の元最高人民会議議長 チェ・テボク氏 死去

北朝鮮でキム・イルソン(金日成)主席の時代から3代にわたって最高指導者に仕え、朝鮮労働党で国際関係などの要職を担ってきたチェ・テボク元最高人民会議議長が死去しました。93歳でした。

北朝鮮の国営テレビは、朝鮮労働党の国際担当の書記や、各地の代表からなる最高人民会議の議長を20年以上務めたチェ・テボク氏が死去したと21日伝えました。

チェ氏は、キム・ジョンウン(金正恩)総書記の祖父、キム・イルソン主席の時代から3代にわたって最高指導者に仕え、体制を支えてきました。

2011年にキム・ジョンイル(金正日)氏が死去した際にはひつぎを載せた車に寄り添った幹部7人のうちの1人で、信頼の厚さがうかがえます。

国営テレビは、21日未明、キム総書記が、遺族のもとを訪れて、哀悼の意を示したと伝えました。

公開された映像では、キム総書記が、指導部のメンバーとともにひつぎの中に安置されたチェ氏の様子を見ている姿が映っています。

北朝鮮のメディアによりますとチェ氏は20日、心筋梗塞で死去したということです。

93歳でした。