石川県の伝統工芸「輪島塗」支援へ募金活動 東京

能登半島地震で大きな被害を受けた石川県の伝統工芸「輪島塗」を支援しようと、21日、都内で有志による募金活動が行われました。

募金活動を行ったのは、民間の有志が立ち上げた団体で、21日は東京 新宿区でチラシを配り協力を呼びかけました。

通りかかった人の中には、足を止めて輪島塗の状況に耳を傾けたり、「頑張ってください」などと声をかけて募金に応じたりする姿も見られました。

この団体のメンバーは、東日本大震災のときにも募金活動を行うなどしていて、今回の地震を受けて地元の輪島塗の専門店と連絡をとり、輪島市内で多くの工房や事務所が全壊するなどの被害が出ていることを聞き、支援を決めたということです。

募金活動は1130万円を目標に来月末まで続けられ、寄せられたお金は工房の建設や道具の購入などにあてられるということです。

団体のメンバーの齋藤幸作さんは「石川の産業や文化を絶やさないための支援も重要で、その一助となる活動ができればと思います」と話していました。

輪島塗を支援する活動について、輪島市で専門店の代表を務める田谷昂カ大さんは「周りの職人たちは輪島塗を作っていく意思を持っていたので、その気持ちがあれば再建できると信じています。たくさんの方に助けていただくことで復興も早く進み、輪島塗を作れる日が近づくと思います」と話していました。