能登半島地震 被災地は雨 23日以降大雪のおそれ 十分注意を

最大震度7を観測した能登半島地震の被災地では、断続的に雨が降っていて地震やこれまでに降った雨で地盤が緩んでいるところがあります。
23日以降はこの冬1番の強い寒気が流れ込み冬型の気圧配置が強まるため東日本と西日本の日本海側を中心に大雪となる見込みで、気象庁は交通への影響に十分注意するよう呼びかけています。

気象庁によりますと、関東の東の海上を進む前線を伴った低気圧の影響で北日本を中心に雨が降っています。

能登半島地震の被災地でも断続的に雨が降っていて地震やこれまでに降った雨で地盤が緩んでいるところがあり引き続き土砂災害に注意が必要です。

また、23日以降上空5500メートル付近にマイナス42度以下のこの冬1番の強い寒気が流れ込み冬型の気圧配置が強まるため、東日本と西日本の日本海側を中心に23日から今月25日ごろにかけて大雪となる見込みです。

23日夕方までの24時間に降る雪の量は
▽新潟県や北陸の山沿いで20センチから40センチ、
▽新潟県の平地で10センチから20センチ、
▽石川県など北陸の平地で5センチから10センチと予想されています。

また、今月24日夕方までの24時間では
▽新潟県の山沿いで70センチから100センチ、
▽新潟県と富山県の平地で30センチから50センチ、
▽石川県と福井県の平地で20センチから40センチなどと予想されています。

気象庁は積雪や路面の凍結による交通への影響に十分注意するとともに、なだれや着雪に注意するよう呼びかけています。

能登半島地震で損傷を受けている建物は雪の重みで倒壊するおそれがあり注意が必要です。

また、被災地では、避難生活の長期化で体調を崩す人が相次ぎ、「災害関連死」の疑いで亡くなった人も確認されています。

家族や周りに体調を崩している人がいないか声をかけあうようにしてください。

地震活動も引き続き活発

一方、能登地方やその周辺を震源とする地震は徐々に減少しているものの、地震活動が活発な状態が続いています。

21日午後4時までに震度1以上の揺れを観測した地震は1484回にのぼっています。

気象庁は今後2、3週間ほどは最大震度5強程度かそれ以上の揺れに注意するよう呼びかけています。