“正当だ” 弾道ミサイル発射受けた安保理会合に北朝鮮が反発

北朝鮮外務省は、国連安保理で、弾道ミサイルの発射を受けて緊急会合が開かれたことについて談話を発表しアメリカなどに対する「正当な防衛力の強化が罵倒されている」と反発しました。

国連の安全保障理事会では、北朝鮮による中距離弾道ミサイルの発射を受けて、対応を協議する緊急会合が1月18日に開かれ、日本や欧米各国などは発射は安保理の決議違反だと非難しました。

これについて、北朝鮮外務省は21日、国営の朝鮮中央通信を通じて、報道官の談話を発表しました。

このなかでは、弾道ミサイルの発射について「定期的な研究・開発事業の一環だ」と正当化した上で、アメリカと韓国を非難し「朝鮮半島と周辺地域を激突の前夜にまで追いやっている責任を問うべきだ」と主張しました。

そのうえで「正当な防衛力の強化が罵倒されることが安保理で慣習化していることを絶対に見逃さない。より強力な行動を選択する」と強調しました。

安保理では中国とロシアが北朝鮮を擁護し、一致した対応をとることができないなか、北朝鮮は談話などでミサイルの発射を正当化する立場を繰り返しアピールしています。