西武 高橋光成 自主トレ公開「ことしこそ優勝しタイトルを」

プロ野球・西武のエースで、来シーズン以降の大リーグ挑戦を目指す高橋光成投手が沖縄県での自主トレーニングを公開し、「ことしこそ優勝して、個人的にもタイトルを取りたい」と意気込みを話しました。

26歳の高橋投手は昨シーズン、3年連続のふた桁勝利となる10勝8敗、防御率はリーグ2位の2.21の成績を残しましたが、かねてから希望している大リーグへの挑戦について、球団は「チームに不可欠な存在だ」として、このオフは認められませんでした。

こうした中、今シーズンを「勝負の1年」と位置づける高橋投手は20日、沖縄県の宮古島で地元沖縄出身の平良海馬投手など西武の4人の投手とともに行っている自主トレーニングを公開しました。

宮古島は午前中から気温が20度を超え、半袖に半ズボンで練習に臨んだ高橋投手は体幹のトレーニングなどで汗を流したあとキャッチボールを行い、スマートフォンで撮影した映像を何度も見返して、体の重心や腕の位置などの投球フォームを確かめ、最後は強度を上げて力強いボールを投げ込んでいました。

また、球速は160キロの大台を目指していて、午後は場所を移して筋力トレーニングを行い、立った状態で床に置いた200キロ以上もあるバーベルを持ち上げるなど下半身や体幹を中心に体を鍛えていました。

高橋投手はプロ10年目の節目となる今シーズンに向けて、「ここ数年でいちばんと言っていいほどやりたいことができていて、手応えを感じている。ことしこそは優勝したいし、個人的にもそろそろタイトルを取りたいので、1年間ローテーションとしてみっちり投げたい」と意気込みを話しました。

平良海馬「最多奪三振のタイトルねらいたい」

宮古島での自主トレーニングには平良海馬投手や與座海人投手といった地元沖縄出身の投手も参加しています。

このうち、昨シーズン、先発転向1年目でチームトップの11勝をマークした平良投手は上半身のトレーニングを中心にメニューをこなし、3キロのボールを両手でできるだけ遠くに投げる動作を繰り返すなど体を鍛えていました。

平良投手は「ことしはストレートの平均球速をもっと上げたい。トレーニングで培った出力をしっかりと自分のピッチングにつなげて、最多奪三振のタイトルをねらっていきたい」と話していました。

與座海人「1年間チームに必要とされる存在に」

また、與座投手は「初めて沖縄で長い期間、自主トレーニングをやっているが、この暖かさは小さいころから味わっていて、しみじみとよさを感じる。ことしはストレートの質が上がっていると思うので、これを武器に、1年間チームに必要とされる存在でいたい」と意気込みを話しました。