馳知事 穴水町と能登町視察 ボランティア受け入れで意見交換も

石川県の馳知事は今月1日の地震のあと、初めて穴水町と能登町を視察し、水道の復旧や仮設住宅の設置などを急ぐ考えを改めて示しました。

馳知事は20日午前、総務省の小森政務官らと穴水町を視察しました。

今回の地震で震度6強の揺れを観測した穴水町では、これまでに20人が死亡し、全壊するなどした住宅が1000棟に及ぶなど甚大な被害が出ていて、多くの建物が倒壊した商店街で黙とうをささげました。

そして、穴水町の吉村町長とボランティアの受け入れなどをめぐって意見を交わしました。

また、休校が続く穴水高校の周辺を訪れ、道路にできた亀裂の状況などを確認していました。

このあと馳知事らは能登町を視察しました。

能登町では地震や津波によって住宅5000棟に被害が出て、19日時点で1400人を超える住民が避難生活を余儀なくされていて、馳知事は避難所の公民館を訪れて支援を急ぐ考えを示しました。

視察した馳知事は「水や物資、それに復興作業を行う業者の拠点が必要だと改めて実感した。高齢者たちからは『町を離れて生きてはいけない』という切実な声もあった。情報を関係省庁にも伝えたうえで、仮設住宅やみなし仮設住宅の準備を加速させたい」と述べました。