NYダウ平均株価 史上最高値を更新 前日比400ドル近く値上がり

19日のニューヨーク株式市場はAI関連の需要を背景とした企業業績の先行きへの期待から買い注文が増え、ダウ平均株価は400ドル近く値上がりし、史上最高値を更新しました。

19日のニューヨーク株式市場、ダウ平均株価の終値は前日に比べて395ドル19セント高い、3万7863ドル80セントと史上最高値を更新しました。

18日に台湾の受託生産で世界最大手のTSMCが、ことしはAI関連の強い需要などによって業績が回復するとの見通しを示したことを受けて、市場では半導体関連を中心に企業業績の先行きへの期待が広がっていて、買い注文が増えました。

この日、発表されたアメリカの消費者の景気の見方について、ミシガン大学が調査した指数が市場予想を上回ったことも株価の上昇につながりました。

IT関連銘柄の多いナスダックの株価指数も1.7%の大幅な上昇となったほか、主要な500社の株価で算出する「S&P500」の株価指数も終値で4800を超え、およそ2年ぶりに史上最高値を更新しました。

市場関係者は「生成AIの利用の急速な拡大を背景とした半導体の需要の高まりが企業業績を押し上げるとの期待が広がっている」と話しています。