【被害状況 20日】石川県内の住宅被害 3万棟を超える
石川県によりますと、県内であわせて232人の死亡が確認されています。このうち「災害関連死」の疑いはあわせて14人となっています。また今回の地震による住宅被害が3万棟を超えたと発表しました。重軽傷者は県内全体で1169人にのぼっています。
《石川県》
石川県 232人の死亡確認(20日午後2時)
石川県によりますと、県内で死亡が確認された人の数は20日午後2時の時点で、232人となっています。
市と町ごとにみると、珠洲市で99人、輪島市で98人、穴水町で20人、能登町で7人、七尾市で5人、志賀町で2人、羽咋市で1人となっています。
このうち「災害関連死」の疑いは、珠洲市で6人、能登町で5人、輪島市で3人のあわせて14人となっています。
内閣府によると、「災害関連死」は、地震の揺れや津波などによる直接的な被害で亡くなるのではなく、その後の避難生活などで病気などが悪化したり体調を崩したりして、命が失われるケースを言います。
また、重軽傷者は、県内全体で1169人にのぼっています。
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安否不明者22人(20日午後2時)
石川県は、20日午後2時の時点で、家族や親族などからの情報をもとに自治体を通じてまとめた安否が分かっていない人、あわせて22人の名前、住所、性別、年齢を公表しました。
自治体ごとの内訳は輪島市が18人、珠洲市が4人です。
年齢は36歳から97歳となっています。県はこの中には、転居などで連絡が取れないものの無事だった人が含まれている可能性もあるとして、広く情報の提供を求めています。
住宅被害 3万棟超に(20日午後2時)
石川県は20日、能登半島地震の住宅被害が3万棟を超えたと発表しました。各市や町の被害戸数が増えたのに加え、これまで「多数」と発表していた輪島市の戸数が一部わかったためで、今後もさらに増える見通しだとしています。
石川県によりますと、20日午後2時時点で県内では能登地方を中心に少なくとも3万1670棟の住宅で被害が確認されたということです。
自治体別にみると金沢市で全壊、半壊、一部破損があわせて3034棟、七尾市で全壊、半壊、一部破損があわせて8342棟、小松市で、半壊が20棟、一部破損が1268棟。
輪島市は、これまで全壊、半壊、一部破損を「多数」としていましたが、あわせて870棟と発表しました。輪島市によりますと、り災証明書の交付や申請の数から算出したもので、今後、さらに増える見通しで、建物被害の実態をすべて明らかにするにはあと2か月ほどかかるとしています。
また加賀市で全壊が5棟、半壊が17棟、一部破損が919棟、羽咋市で全壊、半壊、一部破損があわせて1578棟、かほく市で全壊、半壊、一部破損があわせて869棟、白山市で一部破損が108棟、能美市で全壊が1棟、半壊が5棟、一部破損が495棟、野々市市で一部破損が15棟、川北町で一部破損が3棟、津幡町で全壊、半壊、一部破損があわせて961棟、内灘町で全壊、半壊、一部破損があわせて1254棟、志賀町で全壊、半壊、一部破損があわせて3443棟、床上浸水が6棟、床下浸水が5棟、宝達志水町で全壊、半壊、一部破損があわせて634棟、中能登町では全壊、半壊、一部破損があわせて1818棟、穴水町では全壊、半壊、一部破損があわせて1000棟、能登町では、全壊、半壊、一部破損があわせて5000棟となっています。
珠洲市では多数の住宅に被害が出ていますが、詳しい状況は把握できていないとしています。珠洲市については、泉谷市長が18日、オンラインで政府と意見を交わした際、市内の住宅の被害について、全壊が、市内およそ6000世帯のうち5割にのぼるという見通しを示しています。
停電 約6200戸(20日午後2時)
北陸電力送配電によりますと今回の地震の影響で石川県の能登地方では、20日午後2時時点でおよそ6200戸が停電しています。
自治体別では輪島市でおよそ3600戸、珠洲市でおよそ2300戸、能登町でおよそ260戸、穴水町でおよそ90戸、志賀町でおよそ10戸、七尾市でおよそ10戸となっています。
通信 NTTドコモが珠洲で通話・データ通信 応急的に復旧
NTTドコモによりますと20日午後7時までに石川県の珠洲市で携帯電話の音声通話とデータ通信が応急的に復旧したということです。石川県の輪島市の一部の地域では、携帯電話が利用できない状態が続いていて、会社は応急的な復旧を急いでいます。
《富山県》
氷見市と高岡市で36人が避難
富山県内では20日時点で、氷見市と高岡市であわせて36人が避難しています。
【県外犠牲者】
今回の地震では、石川県輪島市に帰省していた富山市の中学1年の男子生徒と石川県珠洲市に帰省していた富山市の30代の女性が、住宅の倒壊に巻き込まれて亡くなりました。
【県内けが人】
また県によりますと、県内では47人がけがをして、このうち3人が重傷です。
市町村別では、富山市で18人、氷見市で9人、黒部市で5人、射水市で4人、
高岡市で3人、朝日町で3人、魚津市で2人、小矢部市で2人、砺波市が1人です。
住宅被害は4239棟に
住宅への被害は20日午後1時の時点で氷見市で38棟が全半壊、高岡市で73棟が半壊となるなどあわせて4239棟で被害が確認され、19日より139棟増えました。
市町村別では、高岡市で1239棟、射水市で1068棟、小矢部市で735棟、富山市で621棟、氷見市で205棟、朝日町で70棟、滑川市で65棟、砺波市で49棟、黒部市で48棟、上市町で43棟、入善町で32棟、南砺市で28棟、魚津市で22棟、立山町で14棟で舟橋村を除く14の市と町で被害が確認されています。
氷見 断水解消も470戸で飲み水としては使えない状態
氷見市では18日、17日ぶりに断水が解消されましたが、20日午後1時の時点で、470戸で生活用水として利用できるものの飲めない状態となっています。
《新潟・福井・岐阜》
このほか、けがをした人は少なくとも新潟県で49人、福井県で6人、岐阜県で1人となっていて、石川県とあわせて、けが人は1272人となっています。