社民党 福島党首 中国共産党序列4位と会談 党として公式訪問

中国を訪問している社民党の福島党首は中国共産党で序列4位の王滬寧政治局常務委員と会談し、日中関係の改善に向けた交流の拡大を確認しました。

社民党の福島党首は10年ぶりに、党として公式に中国を訪問しています。19日は中国共産党の最高指導部の1人で、序列4位の王滬寧政治局常務委員と北京で会談しました。

この中で福島党首は「平和の構築をともにやっていきたい」と述べ、平和や友好の観点から、日中関係の改善に向けて交流を拡大していくことを確認しました。

一方、福島党首が中国で拘束されている大手製薬会社、アステラス製薬の日本人男性社員などの早期解放を求めたのに対し、王氏は「法にのっとってやっている」などと述べるにとどめたということです。

また、福島党首から日本人に対するビザの緩和措置を要望しましたが、王氏は「日本側も相応の行動をしてほしい」と応じたということです。

このほか、東京電力福島第一原子力発電所にたまる処理水の海洋放出をめぐって、王氏が「海は人類共通のものであり、汚さないことを望む。14億人が注目している」と述べ、放出に反対する立場で一致したとしています。

これに先立ち、福島党首は中国共産党で対外交流を担当する中央対外連絡部トップの劉建超部長と会談し、政党間交流の強化などについて意見を交わしました。