能登半島地震 被災地の広い範囲で雨 土砂災害に十分注意を

最大震度7を観測した能登半島地震の被災地では広い範囲で雨が降る見込みです。揺れの強かった地域では地震で地盤が緩んでいるため、少ない雨でも土砂災害が発生するおそれがあり十分注意してください。

気象庁によりますと、21日にかけて、前線を伴った低気圧が発達しながら本州の南岸を東寄りに進み、前線や低気圧に向かって湿った空気が流れ込む見込みです。

このため、西日本から東日本の太平洋側を中心に、21日にかけて大気の状態が非常に不安定になり、局地的に雷を伴って激しい雨が降るほか、関東甲信の山沿いを中心に、20日夜から大雪になるおそれがあります。

能登半島地震の被災地でも広い範囲で雨となり、その後も雨や雪の降る日が続く見込みです。地震の影響で地盤が緩んでいるところがあるため、少しの雨でも土砂災害に十分注意が必要です。

また、日中もあまり気温が上がらず、午前11時までの最高気温は輪島市で8度、珠洲市で7度、金沢市で6.1度などとなっています。

避難生活の長期化で体調を崩す人が相次ぎ、「災害関連死」の疑いで亡くなった人も確認されています。引き続き、低体温症に注意して、家族や周りに体調を崩している人がいないか声をかけあい、毛布などで体を暖めたり定期的に体を動かしたりするなど、体温が下がらないよう対策を心がけてください。

地震活動も引き続き活発

また、気象庁によりますと、能登地方やその周辺を震源とする地震は徐々に減少しているものの、地震活動が活発な状態が続いています。

19日も石川県で震度4の揺れを観測する地震があり、20日午前8時までに震度1以上の揺れを観測した地震は1475回に上っています。

気象庁は今後2、3週間ほどは最大震度5強程度か、それ以上の揺れに注意するよう呼びかけています。