自民 安倍派が議員総会 派閥存続させるかが焦点

自民党安倍派は、派閥の政治資金パーティーをめぐる事件を受けて、先ほどから議員総会を開いています。派閥の内外から解散は避けられないという見方が出る中、派閥を存続させるかどうかが焦点となります。

安倍派は党本部で先ほど午後6時すぎから議員総会を開き、座長を務める塩谷・元文部科学大臣や、「5人衆」と呼ばれる有力議員で事務総長の高木・前国会対策委員長、常任幹事会のメンバーの松野・前官房長官らが出席しています。

会合の冒頭、塩谷氏は「収支報告書への多額の不記載により国民のみなさま、党員を含む自民党関係者のみなさまの信頼を裏切ったことに対して心より深くおわび申し上げる。座長として、もっとできることがあったと大変深く反省している」と述べ、陳謝しました。

その上で「検察の判断が示されたため、いままで控えていた総会を開催し、事件の概要と経緯を説明する機会を設けた。把握している範囲で説明したい」と述べました。

議員総会が開かれるのは、先月19日に検察の強制捜査を受けて以降初めてで、塩谷氏がこれまでの経緯や派閥と所属議員側の収支報告書を訂正する方針を説明するものとみられます。

また、岸田総理大臣が18日、岸田派の解散の検討を表明したことを踏まえ、今後の対応をめぐり意見を交わすものとみられます。

派閥の内外からは「岸田派が解散するのであれば、強制捜査を受けた安倍派と二階派も解散は避けられない」という見方が出ていて、派閥を存続させるかどうかが焦点となります。

議員総会後に、塩谷氏らが記者会見し、内容などを説明することにしています。

萩生田 前政務調査会長は欠席

自民党安倍派の「5人衆」と呼ばれる有力議員で常任幹事の萩生田・前政務調査会長は「派閥の執行部と相談した結果、地元の選挙の対応に全力を挙げるため、きょうの議員総会などを欠席することとした。私自身の政治資金については、後日、説明する機会を設けたい」というコメントを出しました。

安倍派中堅・若手有志 “派閥解散を速やかに決めるよう求める”

安倍派に所属する中堅・若手の有志の議員は、派閥の議員総会に先立ち党本部で会合を開き、幹部に対して事件の責任を取ったうえで、派閥の解散を速やかに決めるよう求めることを確認しました。

そして国会内で座長を務める塩谷・元文部科学大臣に申し入れました。

会合に出席した福田達夫・元総務会長は記者団に対し「安倍派を解散することも速やかに決めるべきだと、われわれの中では一致した。結論を出してもらいたい」と述べました。