石川 輪島市の高齢者など 2次避難に向け自衛隊輸送機で移動

石川県輪島市の自宅や避難所で生活を続けていた高齢者など11人が、19日、より安全な場所に移る2次避難に向けて、自衛隊の輸送機で市外へ移動しました。

能登空港には19日午後、輪島市内の自宅や避難所で生活を続け、2次避難を希望していた高齢者など11人が集まりました。

スーツケースや旅行かばんなど大きな荷物を持っている人もいて、空港に用意されたカップラーメンや生活用品など必要なものを受け取ったあと、航空自衛隊のC2輸送機に乗り込み、小松空港に向かいました。

11人はいったん小松市の小松総合体育館に設けられた1.5次避難所に入ったあと、旅館やホテルといった2次避難所に移る予定だということです。

19日、輸送機で移動した1人で、輪島市で旅館を経営する矢鋪教彦さん(76)は「娘から説得されて輪島から避難することを決めました。

旅館もおしまいにしようと、保険を解約してきました。

頻発する地震がいつ終わるか分からないので私は輪島に戻りたくないと思っていますが、妻は戻りたいと思っているようなので、今後についてはこれから2人で議論します」と話していました。