避難所仮設トイレのし尿回収 おおむね1日1回以上の体制整う

能登半島地震の避難所に設置されている仮設トイレについて環境省は、し尿の回収がおおむね1日1回以上できる体制が整えられたとして、引き続き衛生環境の維持を徹底するとしています。

国によりますと、石川県で被災した地域の避難所などには、18日の時点でおよそ900基の仮設トイレが設置されていて、環境省が衛生環境の点検や改善などの支援を行っています。

これまでし尿を回収するためのバキュームカーが、避難所を1日に1回以上回れていないことが課題でしたが、19日までにおおむね1日1回以上、回収できる体制が整えられたとしています。

回収ルートの効率化が進んだことに加え、住民が二次避難したことで、回収量が少なくなっている避難所もあるということです。

環境省は引き続き、現地に派遣された職員が避難所を巡回し、衛生環境の点検や維持を徹底するとしています。

また、避難所や家庭の生活ごみの回収についても石川県では収集車65台ほどの体制で廃棄物焼却施設に搬出する作業を続けていて、引き続き、ごみの回収に支障がでないよう、体制を強化していくとしています。

伊藤環境大臣は19日の閣議後の記者会見で「被災地では日々状況が変わるが、被災者の衛生環境を確保するため、現場の状況をきめ細かく把握し、し尿や生活ごみの回収に取り組んでいく」と話していました。